(担当:ちぃちゃん研究員 🐾)
地震とはどんな現象か?
地震とは、地下の岩盤破壊(破壊すべり rupture)により生じた地震波(seismic wave)が地中を伝わり、地表で観測される揺れ(地震動 ground shaking)に至る一連の物理現象。
地震は単なる「揺れ」ではなく、震源過程 → 地震波伝播 → 地震動 という総合的なプロセス。
地震の大きさの捉え方
震度(seismic intensity)
- 地表の揺れ(地震動)を示す尺度。地点ごとに異なる。
- 日本では 気象庁 JMA により観測・算出。
- 体感ベース → 計測震度計 に進化(1996年以降)。
マグニチュード(magnitude)
- 震源過程(破壊すべり)の大きさ。
- 地震モーメント(seismic moment)に基づき、地震エネルギーとも関係。
- 世界標準的に用いられる尺度。地震ごとに 1つの値 が与えられる。
違い
- マグニチュード → 地震そのものの大きさ(地震ごとに 1つの値)
- 震度 → 地表の揺れの強さ(観測地点ごとに異なる)
地震のエネルギーの蓄積と解放
地震は、地下に蓄積された弾性エネルギーが破壊すべりを通じて一瞬で解放される現象。
エネルギー蓄積(ローディング)は主にプレート運動による。
日本周辺では、海洋プレート沈み込み → 陸側プレートの変形・ひずみ蓄積 が主因。
地震活動(seismicity)
世界中で日々発生する無数の地震は、エネルギー解放と再配分の繰り返し。
地震活動を理解するには:
- 弾性力学
- 破壊力学
- 摩擦の物理
- ローディング
- 地震間相互作用
地震は一回限りの現象ではなく、継続する「活動」として把握することが重要。
ちぃちゃん研究員のひとこと
地震は プレート運動から始まり、地下の破壊、波動の伝播、地上の揺れ までつながる一連の自然現象。
その全体像を理解することで、より正確な地震の理解・評価 につながります。
震度とマグニチュードの違い をしっかり意識して、「地震の全体像」をつかみましょう 🌏✨。
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